和  名 セイヨウトゲアザミ
別  名 カナダアザミ
科  名 キク科
family name Compositae
学  名 Cirsium arvense(L.)Scopoli
休眠型 多年生
dormancy form perennial
繁殖器官 根茎 横走根、種子
reproductive organ rhizome creeping root、seed
note 鋸歯の先が鋭いトゲになっており、家畜は食べず、敷草に混入することを嫌う。夏に開花結実。種子の休眠は浅く、まもなく発芽し、ロゼットとなって越冬し、翌春以降の夏に開花する。種子生産力は株当り4,000〜5,000個、20,000個の場合もある。雌雄異株。総苞片は圧着する。種子は光発芽性で、発生深度は浅く0.5〜1.5cm。裸地では出芽するが、牧草に覆われたところでは出芽しにくい。発芽適温は30℃くらい。寿命は土壌中で20年以上、水中では54ヶ月後に死滅の例あり。冠毛があるが取れやすく、ほとんどが10m以内に落ちる。ただし2%の種子が1km離れたところまで飛んだという観察例もある。羊が採食した場合、発芽に影響はなかった。根茎 横走根による繁殖も旺盛。横方向には年に12m以上伸び、新芽が数多く形成される。長さ10cmの切片で深さ20cmから萌芽した。25mmの切片で深さ50cmから萌芽したという例もある。切片から20%の水分が減少しても萌芽能力を失わない。萌芽適温は15〜25℃程度。道内でも刈り取りや除草剤処理の試験例はあるが、駆除は難題である。(オオハンゴンソウを特定外来生物に指定するなら、本種こそ指定して撲滅を図るべき。)
類似種との見分け方 エゾノキツネアザミに似る。

アザミの類幼植物の違い

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