和  名 イヌビエ
別  名  
科  名 イネ科
family name Graminae
学  名 Echinochloa crus-galli (L.) Beauv
休眠型 春生1年生
dormancy form summer annual
繁殖器官 種子
reproductive organ seed
note 春から夏に発生し、秋に結実する。種子生産量は株当り15,000〜25,000個。種子には休眠があり、発芽には明条件を好む。発芽温度は10〜40℃くらい。湛水下でも発生は可能。発生深度は数センチ、最深は10cmくらい。土中種子の寿命は2〜3年、13年の例もある。地表に落ちた種子は翌春までに40%ほどが発芽力を失うという。1年半後には大部分が死滅するとも。トマトに対して、畦長1mあたり16本で26%、64本で84%減収の例あり。吸水種子は55℃24時間処理で死滅、47℃では多くが生存したという(石川)。
類似種との見分け方 変種ヒメイヌビエを分け、イヌビエは湿地を好み、ヒメイヌビエは中生地を好むとする説もある。長田(日本イネ科植物図譜、平凡社、1989)によると、イヌビエの項では北海道にも分布するとあり、ヒメイヌビエの項では、イヌビエは北海道に記録がなく、ヒメイヌビエのみ見られる・・・とある。また、ヒメイヌビエはイヌビエの変種だがこれを認めない説もある、とある。防除の現場ではあまり気にすることはない。変異の大きい植物で、本ページではイヌビエとしておく。ノビエは野生ヒエの総称。ヒエ類は葉舌がなく、ほかのイネ科と区別が出来る。

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