おぼえがき
 北海道の耕地でよく目につく雑草をならべてみました。
 田や畑、家庭の庭で草取り・草むしりをするときには、小さな小さな幼植物の名前を知りたい。花が咲くまで待ってはいられない。芽生え〜幼植物を見て種名に近づくことができるような手引きがほしい。というようなわけでこんなページをつくりました。書き加え、書き直しなど、これから少しずつ。
 もちろん、耕地に生える植物はこれで全てなわけがない。北海道ブルーリスト(外来種データベース)には約600種が掲載されているように、周りで待機し、侵入の機会を窺っている種も数多くいるようです。
 たいていの野の草花、路傍の雑草は、愛され、保護されるものです。近頃では、外来植物のいく種類かは肩身が狭くなっていますが。
 ここで取り上げている耕地雑草とは「耕地に生える目的作物以外の高等植物」です。保護されるものではなく、駆除され、むしり取られるものです。耕地の中にあっては人間にとって有害だからです。耕地の周りで育っているものも、耕地への侵入の可能性が高いものはその芽を摘まれることになります。
 「農業は雑草との戦い」と言われ続け、いまもなお「雑草との戦い」が続いています。庭先でも草むしりは大変でしょ。それほどに耕地雑草とのつきあいはつらいものです。なんたって、耕地雑草は命がけで生きているのに、人間にはすこし甘いところがあるから。
 正確に同定したのではありません。ほとんど思いこみです。ヒユ科など手に負えません。「あたらずしもとおからじ」くらいでもなんとか実際には間に合うよ、と言い訳。まずは疑ってかかるようおねがいします。
2007.6.10


 当初は実生〜幼植物の画像を中心に構成するつもりでしたが、成植物とその群落の画像が多くなってきました。WEB環境が格段に進歩したのだし、耕地雑草もいろんな姿をするのだからなどと弁解してみますが、それではふつうの植物図鑑風になってしまいますね。それではこんなHPを晒しておく値打ちがますます無くなる。さてさて。
2007.7.12



 HPのレンタルスペースが残り僅かになり、スペースを圧倒的に占有しているこのページの画像表示を見直した。
 場面を削減しても残した画像のサイズを維持するか、あるいは、画像サイズを落とし多少の視認性を犠牲にしてでも場面の多様さを維持するか。経験からは、典型的な画像が掲載されている優れた図鑑に依っても種名を決めつけることは案外難しいのが実際で、多様な姿を見る方が参考になる様な気がします。このサイトの当初の趣旨がそうであり、この趣旨を変える必要はなかろうと思います。で、後者を選択しました。いくらかでもお役に立てれば望外の幸せ。
2008.9.7



 HPのレンタルスペースが広くなり、拡大画像を掲示しても余裕が出来ました。で、2008.9.7以後の画像サイズを維持しつつ、以前のように拡大画像を利用できるようにしました。いくらかでもお役に立てれば望外の幸せ。
2008.11.19



 拡大画像閲覧を手軽にしていただくために、「Highslide JS」(free)を導入しました。画像上でクリックすると拡大します。ドラッグすると場所を変えることが出来ます。拡大画像上で、右下に四方矢印が出る場合にはそこをクリックしていただくと最大画像が表示されます。拡大画像上でクリックすると元の大きさに戻ります。いちいち戻る操作をしなくても良くなりました。さらに、レンタルスペースが1/3くらい節約できました。いくらかでもお役に立てれば望外の幸せ。つぎはデータベース化するつもり。しかし、中身が充実しません。
2008.11.29



 データの中身はまるで充実しませんが、データベース化を試み、テキストで検索できるようにしてみました。項目と中身の吟味をすれば、もっと有益だとは思います。成植物の検索表はどんな図鑑にでも出ています。雑草問題では、幼植物の検索こそ重要だと思うのですが、あまり目にしていません。目にしていないだけかもしれませんが、ぱっとしたものはないのだとおもいます。たいした中身ではありませんが、当サイトはその試みをしているのであります、ずっと。かつて中国での検索表が紹介されたことがあり、それを参考にしようと思いましたが、紛失してしまったようです。どなたか、こんな検索手法に道内で関心をお持ちの方はいらっしゃいませんかね。わたしのblogにコメント下さればcgiを提供できるかもしれません。
2008.11.30
2010.2.23追記



 種の学名に記載ミスがありました。これを機会に、滝田謙譲著「北海道植物図譜」2001に従い、記述を全面的に見直しました。ごく一部は平凡社刊「日本の帰化植物」「日本の野生植物」、全国農村教育協会刊「日本原色雑草図鑑」によって補いました。もちろん変更したもの、しなくてすんだものがあります。
 学名は分類学の進歩によってたえず変動する可能性があります。学名信仰のような状況もありますが、素人にはあまり深追いはしないほうが身のためです。一方、和名は普通は変わりません。このサイトでは和名で十分だと思っています。それでも間違ってるんじゃないかと心配しているくらいですからね。
2009.8.28



 (株)北海道協同組合通信社から 「北海道の耕地雑草 見分け方と防除法」が刊行されました。監修のほか、第1章 雑草の種類と特徴のうち、畑地雑草の部、第2章 雑草防除の基本的な考え方のうち、総論の部分を執筆させていただきました。本ウエブサイトと同様に、幼植物からの画像を多数掲載し、類書のないできあがりになっています。
2009.11.1



 畑地関係の草種紹介のページに「類似種との見分け方」欄を追加しました。さらに、(株)北海道協同組合通信社刊 北海道の耕地雑草 を参考に、畑地関係のnote欄を大幅に改訂しました。
2010.5.17



 畑地関係のテキスト検索を一部改訂しました。検索項目の簡素化とnote欄のボリュームアップです。が、とくに形質データの正確さ、量の不足は一切改善されてはおりません。たぶん、今後の改善は期待薄です。どなたか、興味を持って引き継いでくださる方はいませんか。
2010.9.6



 (株)シンジェンタジャパンから ボクサー発売記念「小麦・大麦雑草防除ガイドブック」が刊行されました。このうち、「麦畑の雑草図鑑」の部分を執筆させていただきました。本ウエブサイトと同様に、幼植物からの画像を重点的に掲載し、芽生えの特徴、生態、出芽時期を記載し、防除のために大いに参考になる、この種の販促資料としては大変な力作になっていると自負しています。
2011.3.15



 知ってる人は知ってることなのでしょうけど、被子植物の分類体系が見直されつつあるようで、科名にも影響があるらしい。たとえば、アカザ科はヒユ科に含まれるようになるとか。形態分類を包みこみつつ、進化過程を反映した分類が可能なら、それは結構なことなんでしょう。しかしながら、各種市販図鑑にぶら下がりっぱなしの素人にはどんな行く末があるのでしょうか。旧来の体系(新Engler体系)のほうが、いまのところ、似たものをまとめるというだけなら、わかりやすく、問題はないような気がしますけど。ここでも、知ったかぶりして科名を記載していますが、いっそ、科名の記載をやめちゃおうかな。
 なんで今頃こんなことを書くのかといいますと、「芽生えハンドブック」という図鑑?発行が準備されているようで、それは、このサイトの主張とも合致し、大変結構なことだと思いますが、そこでの分類記載にAPG体系を採用するというのです。シロザはヒユ科、オオイヌノフグリはオオバコ科などと記載されるわけです。それも主張でしょうからいいのですが、その図鑑?を利用する現場で、ちょっとした混乱が待ち受けているかもしれません。旧来の体系は、その範囲では別に間違っているわけでもないでしょうに。いまは過渡期?
2012.4.24



 時の流れには逆らえず、というわけでもありませんが、「YList110717」を参照し、種名(和名)、学名、科名などを見なおしてみました。なんとなく慣れている「新Engler体系」に依拠しつつ「APGU体系」では変更されている科名をカッコ内に併記することにしました。該当する学名が複数ある場合には、標準種名および先に上げた各種図鑑を参照しました。一部、種名(和名)の変更もあります。ほんとうは、どうするのが最適なのか判らずにいますんですけどね。
 形態所見に依拠した分類よりも、遺伝子レベルを勘案した分類のほうが、ひょっとしたら除草剤の選択性に寄与するところが大きいのかもしれない、ので。
2014.10.10



 農山漁村文化協会刊「雑草の診断」1986、全国農村教育協会刊「世界の雑草T〜V」1987,1993,1997、「日本原色雑草図鑑」1983、滝田謙譲著「北海道植物図譜」2001、平凡社の各種図鑑などを参考にしています。
 NOTEの記述については、なかでも「世界の雑草T〜V」に多くを依存しています。この本は書誌的記載が充実しており、たいへん参考になるものです。ですが、なかなか手に取る機会のある本ではありません。道内では農業試験研究機関のいくつか、道立図書館、いくつかの公共図書施設で閲覧可能です。他所にもあるとおもいますが。元の引用文献の確認や、さらに詳しくはそちらで参照下さるようお願いいたします。

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