ナニワズ (エゾ)ナツボウズ、エゾオニシバリ  ジンチョウゲ科 落葉小低木


 夏に落葉、知らぬ間に落葉し、知らぬ間に出葉しているから、常緑かとおもった。
 花びらのようにみえるのはガク、花弁はないらしい。
 雌雄異株だが、どちらも結実する、という記述もあり。雌花は他家受精、雄花は自花受精(結実率は低いそうだ)かも。「日本の野生植物(木本)」(平凡社1991)では、オニシバリの亜種とし、オニシバリの項で「はっきりしない雌雄異株」とある。
 APGUではこの両者は別種とされている。
 「植物生態観察図鑑おどろき編(本多郁夫、全農教2014)」によればナニワズも「はっきりしない雌雄異株」らしい。
 樹皮繊維は和紙の材料になるらしい。

 難波津に 咲くや此の花 冬ごもり 今は(を)春べと 咲くや此の花(此の花はウメのことらしい)
難波津なら「ナニワヅ」になりそうだけど。

 「はっきりしない雌雄異株」について、「植物生態観察図鑑おどろき編(本多郁夫、全農教2014)」の記載によれば、「雌性両全異株」というべきもので、雌性花をつける雌株と雄性花に見える両性花をつける両全株とがある。(稀に中間花をつける株もあるらしい。) 両性花は自花不和合性だが自家和合性でもあるらしい。なお、マタタビの類は「雄性両全異株」とでも言うのかもしれない。



20080418


20070427


越冬前に着蕾 20071112


20080318


雄株(両全株) 20080406


雄花(両性花) 20080406


雌株 20080406


雌花 20080406


20081105


雄株(両全株) 20090409


雄株(両全株) 20100403


雌株 20100721


瑞々しい若葉 20100910


雄株(両全株) 20110509


雄株(両全株) 20110512


落ちずに枯れてゆく。雄株(両全株) 20110521


20111012


20120804 (画像クリックで拡大)


咲き残っているのではなくて咲きだしてきた。雄株(両全株) 20141125 (画像クリックで拡大)


上と同じ株 20141125 (画像クリックで拡大)


上とは別の株 20141127 (画像クリックで拡大)


すぐ上と同じ株 20141127 (画像クリックで拡大)


雌株 20141127 (画像クリックで拡大)


上と同じ株 20141127 (画像クリックで拡大)


上と同じ株 20141127 (画像クリックで拡大)


雄株(両全株) 20141204 (画像クリックで拡大)


雄株(両全株) 20141207 (画像クリックで拡大)


上の雌株その後。上から覗いた限りでは、雌しべも雄しべ(らしきもの)もある。結実した感じはなし。 20150323 (画像クリックで拡大)


雌株 20150331 (画像クリックで拡大)


雄株(両全株) 20150407 (画像クリックで拡大)


雄株(両全株) 20150420 (画像クリックで拡大)


雄株(両全株)、受粉はしているようだが、自花花粉では受精できないらしい。他花花粉付着の邪魔になっているかもしれない、両性花の結実率は雌花のそれよりかなり低いらしい。 20150420 (画像クリックで拡大)


20150714 (画像クリックで拡大)


20151120 (画像クリックで拡大)


上の全体像 20151120 (画像クリックで拡大)


雄株(両全株) 20151216 (画像クリックで拡大)


雄株(両全株) 20200329 (画像クリックで拡大)