フクジュソウ・キタミフクジュソウ  キンポウゲ科 多年生

 岐登牛山では、早春いちばんに咲き始める。アキタブキ(フキノトウ)も早いように見えるが、薹が立つだけかな。(2015にはアキタブキのほうが早くに開花し始めた。)ヒラタアブの数種(キタヨツモンホソヒラタアブなど)が花粉を求めて蝟集する。上手いタイミングで発生するものだ。
 フクジュソウとキタミフクジュソウ(イチゲフクジュソウ)とに分ける考え方もあるそうだ。北海道には後者のほうが多いとも。倍数性の違いはあるらしい。前者は2n=32、後者は2n=16、前者は主茎から分枝してそれぞれに1花が着くこともあり、栄養状態によっては分枝せず1茎1花のこともあるらしい。開花時のがく片の色は暗緑色、後者は1茎に1花、1株に複数の茎を立てることもある。開花時のがく片の色は茶褐色、そのほか。植えて観察しても区別が付かないこともあるそうで、倍数性による種内変異の範囲内ではなかろうかという考え方もあるそうな。以下の画像では、そんなの勘案していないから、どちらか不明。こんど、覚えていたら、気にしながら写してみよう。

 「YList110717」では別種とされている。

「北海道植物図譜」によると、
 フクジュソウ:多花性、開花時のがく片の色は暗緑色、葉の裏面は無毛か少数の毛がある。葉の最終裂片の幅はキタミフクジュソウより広い。
 キタミフクジュソウ(イチゲフクジュソウ):1花性、開花時のがくの色は茶褐色、葉の裏面に密に毛があるか少数、葉の最終裂片の幅が狭い。

 ここでは当面、こんがらかったままにしておく、よくは判らないので。
 その後の観察時にはキタミフクジュソウのように見える株がほとんどだった。20180417 フクジュソウに見える個体も散見される。20200327

「北海道春の花絵とき検索表U」梅沢ら1998によると、
 フクジュソウは主に全道の林内や林縁に生える、茎葉に花は1〜4個つく(圧倒的に1個が多い)、葉はほとんど無毛か裏面に少し軟毛がある、完全に開いた花では花弁は萼片と同長か長い。キタミフクジュソウは道東の海岸草原〜草地に生える、茎葉に花は1個しかつかない、葉の裏面に軟毛が多く開葉前は白味を帯びた緑色に見える、完全に開いた花では花弁は萼片と同長か短い。



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頂上への道端で 20090427


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多花性だからフクジュソウ? 20150321 (画像クリックで拡大)


多花性だからフクジュソウ? 20150321 (画像クリックで拡大)


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多花性だからフクジュソウ? 20160320 (画像クリックで拡大)


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上と同じ株 20170314 (画像クリックで拡大)


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開花時のガク片は茶褐色、葉の裏に多数の毛あり、キタミフクジュソウかも。 20180417 (画像クリックで拡大)


いちおう開花。 20190308 (画像クリックで拡大)


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フクジュソウ、枝分かれして1輪咲き 20200327 (画像クリックで拡大)


フクジュソウ 20200417 (画像クリックで拡大)


フクジュソウ 20240316 (画像クリックで拡大)