エゾエンゴサク   ケシ科(ケマンソウ科) 多年生
花を解剖してみる


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花の解剖 20080415

 エゾエンゴサクの花は一見して、たいへん複雑な形をしている。
 蜜を求めてやってくるマルハナバチやミツバチは、もちろん自分たちの理にかなったやり方で蜜を吸う。エゾオオマルハナバチやセイヨウオオマルハナバチは距に穴を開けてそこから吸う、アカマルハナバチやセイヨウミツバチは上側の花弁と合着した2枚の花弁の間に頭を突っ込んで吸う(いつもかどうかは判らぬ)。この違いは何から来るのだろうか、身体の大きさ? 口吻(舌?)の長さ?。後2者は当たり前のやり方、前2者には工夫がある。すこしかしこい。ほかの植物との場合は確かめていないが、どうなんだろう。
 は、ともかく、ハチたちを悩ませる(悩んでなんかいるわけがない、悩んでいるのは眺めているわたし)エゾエンゴサクの花はどんな具合になっているのだろうか、解剖してみよう。(犠牲になった花6個くらい)




花弁は4片。外側上下で2片、内側に左右合着して2片、計4。上の花弁は後方で距になる。
 下の花弁をはずした、なかなか端正なかたち。。
 上の花弁を縦に裂き、内側の花弁の片方をはずした。
内側花弁の先端、紫色のところはドーム型になっていて、そこに柱頭と葯が収まっている。柱頭にはたくさんの花粉が付着している。解剖時のショックで葯が裂けたのか、すでに裂けていたのかは不明。
 花の付け根、距側に寄ったところに蜜腺があるようで、滲みだしている。
 おしベとめしべ。子房はだいぶ伸びている。

 子房を裂くと、丸い胚珠がでてきた。受精済み? 受精済みなら内側花弁に包まれて授受粉できることを示すのだが。
 別の花で内側花弁の様子を見る。
 距の縦半分、下花弁、内側花弁を残した状態。内側花弁は反り返っている。
 内側花弁を上から見る。左右に対称の2片の花弁が合着、のり付けされているのではない。
 中央部のふくらみはなんなんだろうか?

 左右に剥がすと柱頭と葯がある。
 この位置関係にあって、内側花弁の中で授受粉出来る?出来ない?する?しない?
 また別の花でミツバチの場合をまねてみる。
 下側花弁と内側花弁との間が開いているが、ここからでは蜜腺には通じていない。
 小枝を挿入。
 下側に押しつけると、内側花弁が開き、葯が出てきた。花粉が剥きだし。この状態が受粉に欠かせないのかどうか。

 エゾエンゴサクは自花受粉? 自家受粉のために訪花昆虫の助けが必要? それとも他家受粉? どれも可能なのがいちばんいいんだと思うが、この解剖では、何にも判らなかった。来年はルーペを持って、計画的に。(こんなこと、知ってる人には当たり前のことだろうから、知ってる人に聞くのが早いんだけど)


 こんなサイトがあった。「東北大学植物進化学」の、その中のオンライン図鑑「日本の植物」に「エゾエンゴサクとヤマエンゴサク」というページが。それによると、
 「エンゴサクの仲間の独特なかたちの花は、4枚の花びらで構成されています(図下)。特に大きく目立つのが一番上の花びらで、長く後ろにつきだした部分(距)の中には蜜をためています。蜜は、雄しべと雌しべのまとまりの根元から距の中に伸びている蜜腺から分泌されます。残りの3枚の花びらは上の花びらに比べると小さく、特に両脇の2枚は下側でくっついて、雄しべと雌しべを包み込んでいます。虫がとまると、これら3枚の花びらが、花びらのつけねの部分を支点にして下がり、雄しべと雌しべが出てきて虫の体に触れます。この時に花粉の受け渡しがなされる仕組みになっています。」
 さらに、「この2種は自家不和合性ですので、種子を実らせるためには虫に訪花してもらわなければなりません。」とある。
 ついでに、「北海道での研究例から、オオマルハナバチのクイーンが盗蜜に訪れただけの花も、果実をつけていることがわかりました。」のだそうな。
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