チョウセンヤマナラシか エゾヤマナラシか   ヤナギ科 落葉高木

 南端展望台から展望閣駐車場方面にかけて、ぼんやりとした白っぽい一群の樹木がある。なんとなく鋭く冷たい表情の幹。
 マッチの軸やパルプ材が主な用途らしい。

 この種名について、図鑑ごとにいろいろな記述があり、困ってしまう。
1.北海道の樹木(鮫島、北海道新聞社、1986)
 チョウセンヤマナラシ(カラフトヤマナラシ、クルニ) Populus tremula var.davidiana SCHNEIDER
2.日本の野生植物 木本T(佐竹ら編、平凡社、1991初版第4刷)
 エゾヤマナラシ。 Populus jesoensis Nakai
 「なお、チョウセンヤマナラシP. davidiana Dodeが北海道に産するとされてきたが、北海道から報告されたものは大陸産の真正なチョウセンヤマナラシとは異なり、エゾヤマナラシの変異の範囲に入れるべきものと思われる。チョウセンヤマナラシは、北海道産でそれに当てられてきたものより葉が小さい。」
3.北海道植物図譜(滝田謙譲、2001)
 チョウセンヤマナラシ(エゾヤマナラシ) Populus tremula L. var.davidiana (Dode) Schneid.
4.新版北海道樹木図鑑[増補版](佐藤、亜璃西社、2008第1版第2刷)
 チョウセンヤマナラシ(エゾヤマナラシ) Populus tremula var.davidiana Schneid.(P. jesoensis Nakai)


補遺
 「YList110717」では、標準和名を「チョウセンヤマナラシ」、標準学名を「 Populus tremula L. var. davidiana (Dode) C.K.Schneid.」とし、「エゾヤマナラシ」を別名としている。

 なお、岐登牛山中にある樹名板には「エゾヤマナラシ」とある。


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倒木を切断したところ。年輪は、はっきりしないけど、30数本ありそう。 20150417 (画像クリックで拡大)