トガリフタモンアシナガバチ   膜翅(ハチ)目スズメバチ科

 似た種がいるらしい。トガリフタモンアシナガバチは北海道全域に、フタモンアシナガバチは北海道南部に分布するらしい。その区別はほぼ判りません。
 頭楯の模様に2種類ある。種が違う? 雌雄の違い?
 「札幌の昆虫」の標本写真で、腹部の二紋が、♂では比較的大きく、働き蜂では小さいように見える。撮りためた画像の中では、頭楯が黄色っぽいのは二紋が大きく、黒い横線が入るのは小さいように見える。
 成虫の出現時期(実際は撮影した時期)にズレがあり、頭楯が黄色っぽいのは8〜10月、黒い横線が入るのは6〜8月。巣が盛んに造営される時期に黒い横線が入る個体を見かけている、ということになりそう。
 で、何がどうしたのか、というと、頭楯が黄色っぽいのは♂、黒い横線が入るのは働き蜂だ、という感じに思える。関係ないけど、そうだとすると、♂の顔はボーっとしており、働き蜂のそれはなかなかキリッとしている、ように見える。

 ネット上に「近似種のフタモンアシナガバチとの違いは、前胸背を縁取る黄線がとぎれる点や、大顎の先端が黄色くないことで区別できる。」という記事を見つけた。「キキリ・キキリ・キキリ−北海道の昆蟲と自然−」というサイト、2010.10以降、更新がとまっているが、閉じないで、ってお願いしたいサイト。2007.6.14 日高支庁で撮影された画像が貼られていて、「この時期は、働き蜂はまだ羽化しておらず、女王1頭で巣を守っていた。」とある。この画像の個体の頭楯は黒い線のある頭楯。
 頭楯が黄色っぽい個体の大顎は黄色、先端だけでなく全体が。
ということで、いよいよ霧は濃くなってきたが、まあ、種名はこれでいいんじゃない。


この巣はスキー場端にあったのだが、まもなく刈り込まれてしまった。
20070622


20070622


20080608


オオハンゴンソウの枯れ茎にて 20080608


20080714


上のと似ているが顔が黄色い。同種か? 20080831


20091002


上と同じ 20091002


上と同じ 20091002


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上と同じ巣 20140704 (画像クリックで拡大)


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背中を怪我してる。 20150729 (画像クリックで拡大)


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