キンケクチブトゾウムシ   鞘翅(コウチュウ)目ゾウムシ科

 北海道ブルーリストによると、後翅が退化し飛べないので、歩くか物流に乗っかるかで移動するらしい。ヨーロッパ原産で、日本での確認は1980年に静岡県で、北海道へは1993年に札幌で初見。はち物のシクラメンの根について移動したらしい。単為生殖するそうだ。つまり、♀1頭から始まっても増える可能性はあるということだ。シクラメン、ベゴニア、ピラカンサなどのはち物とともに拡散中で、農業害虫として駆除の対象になっている。山地にはほとんど分布しないはず。  この画像のヤツは、キャンプ場の奥、管理棟に上がる手前に生えるオオハンゴンソウのつぼみの横に頭を突っ込んでいた。1993年の調査では、愛別の農家でもシクラメンの鉢で見つかっている。寄主範囲は広いようで、幼虫は根を、成虫は葉を食べる。「あんた、どこからきたの?」


オオハンゴンソウの葉の上 20090728


オオハンゴンソウの葉の上 20090728


このスタイルでいるところを見つけた。 20090728


エゾトリカブトで 20100618


上と同じ 20100618


アキタブキで 20110612 (画像クリックで拡大)


エゾノギシギシの葉には乗ろうとせず、セイヨウタンポポの葉には進んで乗ってきた。 20151003 (画像クリックで拡大)